*きままなひとりごと*

ゆるりとすきなことを呟いています。

メタルマクベスdisc2を見てきた話。

ばんざ~い~よしたか~
おめ~でとう~
メタマクにしゅつえ~~ん~
(例のメロディで読んでね)


ということで、宇宙Six原嘉孝さん出演のメタルマクベスdisc2見てきました。
※基本的には普通にネタバレします。


私が見たのは9/23マチネと9/30の公演です。席は一回目が20列のセンター付近、二回目は3列の上手サイドでした。
春に彼ら宇宙Sixが出演していた「スクアッド」を幸運にも観劇することが出来て、その時に原くんの演技と表情に引き込まれて、これは、と勢い勇んでチケット取りました。
とりあえず約4時間×2をした感想は「原嘉孝カッコイイ……!!!!!」です。はい。
「スクアッド」見た時も同じこと言ってました確か。嘉孝カッコイイ…と。ウルフがものすんごく好みのキャラクターだったのもあるんですけど、彼がとってもキラキラして見えたんです。いや昔から割とよく見てるし、顔も知ってるしと思ったんですけど、凄く生き生きとしていたというか。あ、こういう顔するのか、とかこういう魅力あったのか!みたいなのの再認識。
桃山で気になっためめこと目黒君を見に行ったつもりがすっかり原嘉孝にやられた「スクアッド」だった訳ですが、今回は原嘉孝を見に行くと決めて見に行った「メタルマクベス」でした。
が、結局感想は同じ。原嘉孝にやられて帰ってきました。


ちなみに、全体的に若いキャストなdisc2と言われていましたが、確かにランダムスターと夫人のやりとりはヤンキーあがりの若いカップルな感じがして、若気の至り的な雰囲気があり危うさと勢いがあった気がします。
その中で「お父さん世代」とデイスられてた岡本様ですが、バイクシーンと演奏シーンが目の前だったので拝みました本当…。生で見る岡本様やはり最高にかっこいいおじ様でした…。(実は好きなんです)
松也さんも櫻子ちゃんも浅利くんも藍里も書きたいことはあるけど、今回は嘉孝さんの話をしようと思います。(いつも嘉孝って、呼び捨てなのであまりにもあれだなと思って気を使った結果、さん付けに落ち着きました)


劇団☆新感線さんのメタマクは見たことがなく、元であるマクベスも大分記憶が曖昧、という中で9/23は見ました。
なのでちょっと現在と過去の切り替えとかよくわからなくなってきて、????という状態で終わってしまって。
二回目は割とするっと見ることが出来たので、この長時間の舞台は複数行った方が良いなーと思いました。えび座なかったら10月も通ってたよね、うん。


嘉孝さんの役はレスポール王の息子、レスポールJr.(以下ジュニア)です。それから200年前のメタルマクベスのレコード会社の社長の息子。どちらも親が王であり社長だからそのあとを継ぐことがほぼ決まっています。
でもジュニアはそれに奢ることはなく礼儀正しいし(後継者宣言された時に周りの臣下にぺこぺこお辞儀をしている感じとか)、真っすぐにすくすく育っている好青年。父王を殺された後も、復讐にとりつかれ過ぎることもなく、ただ間違った者を正す為の戦いに赴いた若き王子という感じでした。
それがまた似合っているんだよねえ嘉孝さん。
アイメイクも相まって印象的な瞳がより際立っていて、二幕は特に『俺が引っ張っていく』という感じのリーダーらしい鋭い瞳が見えて、堪らなく格好良かった。
1幕の王さまへの報告(徳ちゃんの見せ場)の部分のダンスも格好いいんですが、これは下手が多くて上手からだとちょっと見づらい。でもかっこいい。途中で歌っている徳ちゃんの所まで来てグレコと踊ります。
で、最大の見せ場は2幕の「明けない夜はSO LONG」です。グレコと再会しパール王と共にランダムスターを倒しに行こうと誓う所です。
ここはセンターもセンター、ドセンターです。主役です。
初見は後列ながらセンター寄りで見たので、あの広い劇場のド真ん中で、バックダンサー従えて歌って踊る嘉孝さん見て泣きました……。
あれは担当じゃなくても何かくるものがあって、原担さんは大変だわ…タオル必須だわ…とハンカチ握りしめながら見ました。
凄いよねあの新感線の舞台で群舞の頂点に立つ男。キラキラしてた。
話的にもここがジュニアのカッコ良さが見えるシーンでもあるので、息を止めて見入ってしまいました。
あとは最期のシーンですかね、やはり。
ネタバレですけど。
最後どうしてもブレーカーが壊せなくて二本の剣を使って自分の身体に雷を通して、鋼鉄城全体の電力をショートさせ、ランダムスターを感電死させます。
この時に短剣を額に当てて祈るんですよ、ジュニアが。この短剣、レスポール王がジュニアの初陣に与え、そしてランダムスターと夫人がレスポールを殺害するのに使用した短剣です。
そして、父王殺害を疑われたジュニアに、「坊ちゃんが嘘をついていないことくらい目を見ればわかります」とグレコが綺麗にして再度与えてくれたあの短剣です。
これを額に当てて覚悟を決めてジュニアは鉄塔とブレーカーに、両手に持った剣を刺し、自分の身体を通して電力をランダムスターに送るのです。
もうここが切なくてね。たった一人屋上で死んでしまうわけです……
父王を殺された恨みは果たしたと言わんばかりに堂々と立ったまま。
劇中では彼の身体を通じて電力が送られている、という所で場面転換してしまうので、息絶えたところは見ていないのですが、恐らくあれはもう死んでるよね…。
3列目サイドの時はこのジュニアの死に際がとても近くで見えたので、ずーーーーっと嘉孝さん見てました。結果、松也さん好きの母親も釣られてそちらを見てしまいランダムスターがどうなったのか母娘で分からなくて困りました(笑)
実際ランダムスターってあの時どうなってたんですかね……?


その他細かいところで言うと、1幕でグレコにお弁当渡されるところも好きです。袋にじゅにあって書いてあるのね、幼稚園児かよって(笑)可愛い。
その後バイクで走り去る時にグレコに「また必ず会おう!」って振り返るんだけどその時のお顔がめちゃくちゃカッコイイ。凄い。
2幕はグレコとの再会から「明けない夜はSO LONG」になるんだけど、そのあと城に乗り込んで、屋上行く時のエレベーターに乗ってる映像がスクリーンにどーーーんって出るんですけど、その時のちょっと上から撮ってる感じの嘉孝さんの顔がたまらないから見て欲しい。(っていうか全面そうなるから絶対みるんだけど)
あと屋上行く前にエクスプローラーの息子を庇って
戦う片手での殺陣とかも見所です。
そして最後はカテコですかね。バンドの人とグータッチしてたり、徳ちゃんと仲良しそうだったり、レスポール王と笑ってたり。
いつもの原嘉孝の眩しい笑顔なんだけど、よりキラキラと輝いていた気がしました。
幕が降りる時まで両手でお手振りしてたのが、とても可愛かった30日。勝手にお手振り貰った気になってキャー♡ってなっておきました(笑)


いい役を頂いたよね嘉孝さん。
楽しそうでいいなぁって思う。生の舞台を楽しんでいるなって気がする笑顔に溢れてた。
きっと次また見る時にはもっとキラキラが増した彼を見れるんだろうなぁと思うと、宇宙さんの現場にも俄然行きたくなってきたわたしです。
何か行ける現場をください。
お願いします!!




以降は更にネタバレなのでまだ見てないぞという方は見ないまま観劇くださいね。
ネタバレというか、私が気になった部分なんですけど。
色々気になってはいるんです。
突っ込みどころがあるっていうか(笑)
でもまあノリというか勢いで、考えるな!感じるんだ!的な部分もあると思うので、深くは考えずに楽しんだんですが。


一番気になったのは魔女たちの残した「呪い」です。
予言というよりもこれはマクベスにかけられた「呪い」だと思っています。言霊的な。
この「呪い」にマクベスはずっと振り回されて生きていくんですよね。
欲を出したばかりに悪の道に進んでしまうなんて悲しい人だなあ…。


さて。
「女の股から生まれた男」には殺せず、また「猛り狂った狼の子孫が剣で空を真っ二つに切り裂き、その裂け目から陸のくじらが目を覚まさぬかぎり」は死なないはずのランディ。
そんな二重の呪いがかかったランディは、グレコが剣で切っただけでは殺せません。
彼の死は「帝王切開で生まれた」グレコの力と、「狼の子孫」であるジュニアが「雷と王の短剣の力を使い空を切り裂き、地下の兵器を目覚めさせ」たことにより、死に至る。
……って思ってるんですけど、気になるのは『狼の子孫』です。
この「狼」という単語が出てくるのはここだけです。(多分)
狼らしきものが分かりやすく出てくるところはありません。
出てくるのは、2幕のグレコの城がアップになった時にわかる紋章と、そして最後のグレコの右肩にある刺青です。
となると、グレコが「狼の子孫」だったんでしょうか?
でも「剣で空を真っ二つに切り裂」いたのは、レスポール王の息子であるジュニアです。
それっておかしくない???という。
もしかしたら何か私が見落としていたのかもしれないのですが、とても気になっています。
何せ、城の紋章はともかく、ラストシーンの「これが悪魔の右腕だ!」のグレコのシーンはこの作品の一番の見せどころなわけじゃないですか、グレコ主役だったんかな?みたいな。
(ちなみにこのセリフは切り落としたランディの右腕の意味もあるし、殺したのはランディの「右腕」だったグレコの右肩に入った狼の刻印をみせるためなのか?とかいろいろ考えてしまうんですけど。どうですか?)
そう、「狼の子孫」という部分がわかりやすく出てくるのは、グレコなんですよね。
じゃあジュニアは???ただ感電死しただけ???ってなるので、なんだかしっくり来ない……。
何のための役どころなのだ!と思うわけです。
となると、グレコが何故狼の紋章を城と肩に刻んでいたのか?


①家紋は主君が授けるもの→レスポール家が狼を基本としていて、忠臣であるグレコにも同じような紋章を作ることを許可した

②実はグレコレスポール王の息子だった!→だからひっそりとグレコの家にも紋章の一部を分けた


考えられるとしたらこの2パターンかなと浅慮かもしれませんが思っています。
①だとしたらレスポール家の紋章がどこかで分からないと、つながりが出来ないんですけどね。
でも割と濃厚な感じじゃないですか?なんとなく。
②はこじつけですが、レスポール一族の王妃の話は全く出てこないし、レスポール王とジュニアの年齢差って結構あるなあと思うわけです。となると、ジュニアのお世話係のグレコは実はお兄さんだったのでは?という。
だからグレコは妻子を置いてでもジュニアを迎えに行くし、瞳を見ればわかります、的な話にもつながったりしないかな、と。だってレスポール王亡き後は自分だけが彼の肉親だから。
ジュニアの短剣にスヌーピーが刻まれているっていうのは、まだ狼にはなれないなあ犬くらいかなあというレスポール王の気持ちなのかもしれないな、とかね。


まあ勝手な妄想です(笑)
いやーでもなんかそこだけがすっきりしなくて!
出来ればレスポール王がグレコに家紋として狼を授けたとかさ、あればいいんですけど。もしくはジュニアにもそれ(刺青)があるとかあったらいいんですけど。
これから追加されないかな?……ないか。
と、ここまで書いて、メタマクの昔の公演の頃のブログを拝見していたら、同じようなことを仰っている方々がいたので、やはり当時ももやもや案件だったのだなと知りました。
まあ今回、ジュニアが贔屓の子というのもあって余計にジュニアの意味を考えたくなってしまうのでした。あんなに格好いい最期なのに悲しい…。



しかしだらだらと書きましたが、髑髏城と一緒で語りたくなるんですよね新感線の舞台って。不思議です。
そして長いんだけどあっという間に感じるんですよね。
もちろんここを無くせば3時間に収まるかなとかあるんでしょうけど、飽きさせずに盛り込みまくる舞台ってすごいなぁ…。
そんな舞台にジャニーズJr.から抜擢された嘉孝さんカッコイイ!素敵!!!と褒めたたえて長い文章を終わります。