*きままなひとりごと*

ゆるりとすきなことを呟いています。

髑髏城で、待っている。

いまさらですが書きかけて止まっていたのであげておく。
本当凄い今更感なんですけど(笑)
 
 
1月29日に3回目の髑髏城にしてようやく下弦を見たので、これで上弦下弦を両方見た上での感想が呟けるぞ、と思ったのですが。
何かそういう簡単なものじゃなかった。なんだこれ。
上弦下弦の観劇を繰り返す人々がいるのをそこまで違うもんかね、と思っていたのですが甘かったよね。
 
 
……凄い違う。
 
 
いやもう同じ脚本…だよね?稽古って一緒にやってたんだよね?
って確認したくなるくらい別物。
根本的なお話はそりゃ一緒だし、セットも同じなのに、何か別の舞台を見ているかのような錯覚。
そりゃあ上弦見たら下弦見たくなるし、下弦見たら上弦見たくなるし……のループだよね。沼だ。
 
そして考察したくなる。これね。だめだね。
考察・妄想厨だからもともと、勝手にいろいろ脳内保管したくなるんだけど、そしてそれをどうにかアウトプットしたくてたまらないんだけど、上下両方見たことによりそれが加速してどうやらしばらく髑髏城から帰れないらしい。
なのでいろいろ思ったことをとりあえず書いておこうかな、と。
今日で上弦チームが千秋楽を迎えたことですし。
書いた後でいろいろ見に行って、また書き足したりすると思うけどとりあえず自分の意見を先に。
 
大筋としてはワカドクロなんだろうけれどわたしは花鳥風は見たことがないので、他がどうなっているのかわかりません。
なのでわたしの髑髏城はワカドクロと、今回の月の上弦と下弦のみです。
だから感想としては偏るし、いやいやちげーし!ってあると思うけど、まあ個人の意見だからね。
色んな意見あってもいいじゃないってことでひとつ。
 
 
まず上弦の捨之介と天魔と蘭兵衛の関係性と、下弦のこの3人の関係性は結構違うなぁと思う。
少年漫画と少女漫画みたいな感じに違う、気がする。
上弦は、捨之介は蘭兵衛を大事には思っているけど、幼馴染かっていうと何だかちょっと違う気がする。戦友とも違うな、捨之介が地の者とするならば、共に戦うって感じじゃないもんね。
でも昔馴染みだから、様子は知りたいし、出来れば平和に生きてほしかったという気持ちはある。
蘭兵衛と天魔は同士…なのかと思いきや結局利用されてたし、天魔は蘭兵衛に嫉妬してたわけで。
殿に愛されてたのずるいぞ!みたいな感じ?結構子供っぽいというか、冷徹というより狂気。
上弦の天魔はある意味とても子供っぽいし、わがままで夢を追いかけた人なイメージ。
そんな天魔を捨之介は救いたいと言いながらも、最終的には自分で殺してでも止めようとか思ってたのかなーという。
優しいとか慈愛に満ちている、というわけではなくて上弦の捨之介は結構怖い人なんじゃないかなーとは思う。
でも、霧ちゃんが助けなきゃ!と思っている以上は、悪い人じゃないんだなみたいな(笑)
うーん上弦は何だかうまく説明できない関係性。
 
で、下弦は凄い幼馴染。超腐れ縁、みたいな感じ。
こっちは少女漫画っぽい展開というか、いや別に昨今の舞台やメディアでの無駄なBL推しみたいな話じゃなくて。(余談ですけど、そういう「どうせ女はそういうの好きだろ!」みたいな流れは苦手です。そうじゃないんだよなあ。ブロマンス…というか、男同士の友情とか、女にはないものに興味を持つ、というだけの話です)
捨之介は過去を捨ててきたと言いながら、捨てきれなくて、大事なものいくつも作っちゃって、抱えきれなくてじゃあ自分でけり付けちゃおう、って命を捨てる選択しちゃう。
蘭兵衛のことは昔馴染みだし腐れ縁だから、幸せになってほしいなあという感じ。あ、上弦は「平和に生きろよ」な感じだけど、下弦は「幸せになってほしい」感じというか、少し、柔らかい感じがするんだよね、気持ち的に。
天魔のことは凄く仲良かったわけじゃないけど、あの時を生きた同士として、救われてほしいというか、解き放たれればいいのになとは思っていたのかなーどうかなー。
蘭兵衛から捨之介は、やっぱり腐れ縁で。「今の自分」を認めてくれたような感じがしたのかなーと、無界屋をほめられた時の雰囲気からそう思っていて。でも一方で「今」を壊されないようにするには、自分を捨てても構わない…。上弦も下弦もなんで蘭兵衛は簡単に天魔の誘いにのってしまうのかと疑問ではあるんだけど(夢見酒の影響だけじゃなくて)
天魔は狂気ではあるけど、少し落ち着いている…というか、子供じみた理由ではないような、でも自分の存在を認めさせたかったような感じもして。上弦よりも少し切なく見えた。
 
あと、上弦は殿がどんな人なんだろう?ってよくわからなかったんだけど、下弦は何となく殿がこんな人だったんだろうなーみたいなのが見えるのが不思議。
台詞も別に大きく変わらないように感じたんだけど、なぜそんな風に見えたのかは各チームの演技プランなんだろうなあ。
個人的な好みとして下弦の殿の存在が見えるような感じが好きかなと思う。
たぶんわたしの中で、下弦がハマったのは、そういう台詞にはない雰囲気というか、空気みたいなものがよりまとまっていたからかなという気がする。
あと、まもちゃんの捨之介が凄く好きだったからだと思う。下弦のきりちゃんも好きだし、蘭兵衛と太夫も好きだし、みんな好きだけど。
上弦も泣いたけど、特に下弦でぶわっと泣いたのは、彼が好きだったからもあるのかなーって気がした。
まもちゃんは、当時わたしが好きだった乙女ゲーの声優としてイベントに出始めた頃の可愛い感じとはまた随分と成長して、より表現力が豊かになっていて「戦うと強いし人も殺めるけど、でも根っこは優しい気さくなあんちゃん」をとても生き生きと演じていて、とても魅力的だった。
 
 
で、どっちが作品として良かったか、というとそれは優劣はつけるものじゃないなとは思うんだけど、違いはあったなとは思うわけです。 
上弦はどちらかというと正統派。あっさり塩味ラーメン的な。
味わいとしては上品だけど個々の具材はそれぞれの主張してるやつ。何と外国の良い塩と、美味しい硬水と、玉子もどっか良い所の使ってる、みたいなやつ。
下弦はどちらかというと家系で、濃厚とんこつ味とか、アレンジきいてる的な。
味わいとしてはまったりこってりで、具材の主張もあるけど一つにまとまってて、ガツガツ食べられるやつ。
何でラーメンかって特に理由はないけど、そんなイメージ。
でも別にあっさり塩ラーメンも好きだし、濃厚とんこつも好きなんだよね、だからどっちが良いとか優劣の話じゃない。塩ラーメンばっかり食べてると飽きるからたまにはとんこつも食べたいし、その逆も然りなんだよなーっていう。そういう話。
 
でもWキャストの舞台は見たことないわけじゃなかったけど、全員総とっかえだから、全体の空気も全く違って本当面白い。
そもそも回転する舞台って何ぞ?とか、市場前とか何もない所降りたことないし!みたいな気になり方をしてる人も含めて、こんな機会中々無いから、これはもっと早くに見てジャニオタにも布教活動をすればよかったなあなんて今更ながら思っています。
きっと好きな人いっぱいいたんじゃないかなあ。
実際見に行っているジャニオタはたくさんTLで見かけたし(笑)
終わってからも、あー楽しかったなあーとか、出演者さんのブログやらツイッターやら見てしまう時点でちょっとおかしい。いや別にいかないけどね?さらにこれ以上手は広げられないんだけどね???と思いつつ。
 
結局まとまりもないし、結論も何も出せないんだけど、なんか思ったことは書いておけの性分なので残しておきます。終わってもう1ヶ月以上たっているのになあ。
 
どうやら「髑髏城で待っている」というか「髑髏城(という沼)で待っている」が正しいんじゃないかと思うのでした。