*きままなひとりごと*

ゆるりとすきなことを呟いています。

好きだった人の話

今日はデビュー日ですね。
そして、天赦日と一粒万倍日が重なった日ということで、新しいことを始めたり何かを決心することに背中を押してくれる日だそうです。
そんな素晴らしい日にこんなブログを書くのはあれかなと思いつつ、今日書いて、わたしは離れることを改めて決意したかったので、残しておきます。
 
 
 
2014年の2月1日にわたしは長く同時並行で好きだった宮舘くんを担当にすると決めて、えび担を降りた。
理由は当時のA.B.C-Zというよりも河合くんに疲れてしまったからだった。
デビューしても中々爆発的な人気を得ることが出来ず、彼も焦っていたのかもしれない。
苦労売りや塚田くんや五関さんを弄ることで笑いを取ろうとしていた。そんなのは好きになった河合くんじゃない、と、思ってしまって耐えられなくなった。
今思えばこの辺りから、わたしは商品と消費者の関係性を少し悩んでいたのだと思う。
 
それより少し前、2010年だかそこらでSnow Manの存在を知った。当時はまだMis Snow Manで、8人組の、まだ若い子達だった。
A.B.C-Zとも共演していたし、当時は今のISLAND TVみたいな滝チャンネルというものもあり、少しずつ彼らを知っていく内に、宮舘くんを好きになった。
きっかけはもう覚えていないけれど、何となくこの子だ、と思った。
生真面目ででも笑うと可愛くてダンスが綺麗で手が好みで、首筋が美しかった。
中身はすっとこなのにデキる男感あるのも面白くて、少しずつ彼を知っていくうちに、A.B.C-Zがデビューした。
しばらく同時進行で好きだったけれど、少しずつわたしはSnow Manの方へ傾いて行った。
理由は前述の通りで、楽しく応援したいと思ってそちらを重点に置くようになった。
2013年の初めてのクリエは最高に楽しかった。
確か2013年3月の感謝祭の時に発表されて物凄く喜んだ。
初日だったかな1公演だけ取れて当時はまだペンラもうちわもオッケーで、「舘さま」うちわを持っていった。
まだまだこれからのセトリとパフォーマンスとMCだったけれど、彼らもそしてファンもとても楽しそうだった。
その後も彼をメインで追いかけ、遠征をし、2014年の滝沢歌舞伎博多座と合わせてちょっと異常なくらい通った。(毎週土日には福岡にいたし誕生日も行った)
何となく見れる時に見ておかないといけない、という不安感に駆られていた。
(そこでまたそれ以上の人に出会ってしまうのですがそれはまた別の話)
ただ、この辺りから「宮ちゃんは好きだけど」と前置きをつけたくなる時があった。
それは、その毎年出演している滝沢歌舞伎の中の演出や立ち位置、主役の方の配慮、それから増えていった色んなファンの人達、様々なことが重なってわたしは何のために「消費」しているんだろう、と思ってしまった。

わたしたちは商品に対する対価を払って応援する消費者だ。
彼が見せてくれる魅力的なパフォーマンスや歌声を消費する存在だ。
良いと思うから対価を払い、もっと見たいと思うからグッズや写真を買って(課金して)商品がもっと改良され良くなり露出が増えることを求める。
そうすることで、彼らを見る機会が増えて彼らを知る機会がもっと増えることを願っている。
当然ながら商品やコンテンツを続けるにはお金が必要で、でもより良いものにするにはやっぱりお金と、幅広い客層に広げていく必要がある。
でも一人一人のお金は無限にはない
それに気持ちも移り変わりやすく、より良い商品があればすぐに別の商品へ移ってしまう。
だから、少しでも囲い込みをしたいし、あわよくばファン同士の煽りで認知が広がればいいと思う運営側もいるだろう。
支えなければ、と半ば義務感で消費し続ける消費者もいるだろう。(わたしもそうだったのでそれを否定するつもりはない)
そうなると応援する気持ちはあってもただ苦しくなっていく。
「今回のは見たくないけど、ここで金を出さないと次はないかもしれない」と、強迫観念のようなもので縛り付けられてしまう。
だったら早く止めればいい、と思うのだけど、そのループに入ってしまった人はなかなか抜け出せないもので。
何だかこのループを感じて、突然正気に返ってしまって、本当にこのまま宮舘くんを推し続けていいものかとずっと考えていた。

そうこうしている間にはわたし宮舘くん以外の自担を見つけてしまい、この人だと決めて降りた相手がすぐに退所し、さらにその次の自担の現場に通っている間に、Snow Manの増員が決まった。(その自担も今月で退所なんですけどね……)
ああ、デビューするのかもしれないこれは、と思った。
それは私が望んだ形ではないにしろ、彼らが望んだ世界だ。そこに口を出すつもりはない。
ただ一方で9人になったことによる魅力を、2月の歌舞伎も3月のコンサートも4月の歌舞伎も見たうえで、わたしは感じ取ることが出来なくなっていたし、他のメンバーに沸くことも少なくなっていった。
それはわたしが彼らのターゲット(優良顧客)ではない、ということなのだと思う。
好きな子がいればそれで良いと思えるほど、わたしは若くもなく、気軽に楽しめるタイプではなかった。
兼任を決めたのは本人の意思じゃないかもしれないけれど、だったら何故あんな言葉でファンや元メンバーを傷つけられるんだろう。
努力して勝ち取った仕事を持つ他メンバーがいるからこそ、取りあげて貰えるコーナーなのに、そのメンバーのことを何故あんな風に弄るんだろう。
言われたことも出来ないのに口ばかりで、何故相手の立場に立った言葉を使えないのだろう。まだ若いからと言う歳ではなくもう自己責任をとれる年齢なのに。
一度気になってしまうと、そんな風に嫌なところばかりが目につくようになった
謙虚であれ、というつもりも無いけれど少なくとも消費者に対してはポジティブに金を払わせたいと思わせなければいけないと思う
ファンは湯水のように金を使える訳ではなく、そして心も持続するとは限らない。
わたしは楽しいものに対して課金をしたいし、やっぱりファンを慮ってくれるコンテンツがいい。
お客様扱いしろということではない、ただ金を使うことに躊躇うような、ファンのことを思っていないように思える発言や行動や思想が見えるものは、嫌だった。
わたしにとっては、それはいまの9人組ではなかった。
わたしは宮舘くんが好きだったけれど、彼らと周りについていけなくなってしまった。
それでも2019年夏まではそんな気持ちを誤魔化しながら推していた。
わたしはもう彼らが考える消費者にはカウントされていないんだろうな、と思いながらも、彼らが選んだ道ならばと思っていた。
でも、9月の舞台を見て、もう限界を迎えていたことを知ってしまった。
わたしにはあれはいくら推しが出ていてももう一度見たいと思うものではなかった。
それはもう個人の好みでしかないけれど、わたしはお笑いも下品なネタも突然のお手紙もどうでも良かった。
「少年たち」という舞台を観に行ったはずが、見たものは全く別の何かだった。
 
彼らの2019年を全て、そして今までを否定するつもりもないし、裏に透けて見える人の思惑はすべてをはかり知ることはできない。
宮舘くんにはお祝いしたい気持ちもある。
彼はわたしのなかでは最高の自担だったし、今でも最高の推しだ。
今まで彼らのコンテンツに楽しませてもらったし、その対価もちゃんと支払ってきたつもりだ。
対価分の楽しさは十分に貰ったし、それ以上の思い出も作らせてもらった。本当に出会ってよかったし、応援できて良かった。
ただ、もうこれからの課金はしないというだけだ。
もう時系列がどうだとか、売り方がどうとか、贔屓がどうだとか、ファンの間で懐疑的な話が広まる世界に、疲れてしまった。
楽しいはずのコンテンツにそんな意見が出てしまう状況を生み出している現況が怖かった。
ただ素直におめでとうを言えたら良かった。おめでとうって言いたかった。
こんな風にこの日を迎えるとは、きっと思ってなかっただろうな10年前の自分。

わたしは8人のMis Snow Manと6人のSnow Manが好きだった。
ただそれだけ。
あんなに嫌だった河合くんは数年たってみたら落ち着いていて、また今えびコンも行くようになったので、時が解決する日が来るかもしれないけれど。  
今の9人のSnow Manの消費者ではないわたしは、これ以上は何も言うことが出来ないし言うべきではないので、今日で最後にします。
 
 
 
宮舘くんデビューおめでとう。
これからも自分らしく人生を楽しんでください。