*きままなひとりごと*

ゆるりとすきなことを呟いています。

福士申樹初主演!WBBvol.15「トラベルモード」の話

MADE福士申樹初単独主演!

WBB vol.15「トラベルモード」

初主演……良い響きですね……
この春にMADEとして初主演舞台「イケメンヴァンパイア」の公演があり、次は単独での主演が誰になるのだろうとドキドキしていました。
もうすぐえび座が始まるという9月20日金曜日、福士申樹主演!と発表されました。
申樹くんがMADEの中で主演を1番にやるというのが、この1年での彼の演技の上達ぶりを見ていると納得な感じで。伸び代含めて選んでもらえたのかなぁなんて勝手に思いました。


作品は佐野兄弟のWBB公演vol.15として、過去も上演されたこともある「トラベルモード」、劇場は赤坂にある「赤坂RED/TEATER」です。
健翔くんと共演していた、元ジャニーズ事務所所属の佐野瑞樹さんと、弟の佐野大樹さんのユニットWBB。
 

WBB/WATER BIG BROTHERS


お二人は別々に活動しつつも、こうして二人でのお仕事もされています。

 

ちなみにこの劇場、駅からも近く入口も劇場内もこじんまりとしていますが階段状で見やすい小劇場です。
個人的にいくつかの舞台をここで観劇したこともあり、行き慣れているということと芝居を身近に感じられるような距離の近さや見やすさがある程度わかっているという点で、何となくホッとしました。

 

前述のように元々「トラベルモード」は過去から上演されていた作品で、わたしが知っているのは2016年かな?町田慎吾君主演で劇団イヌッコロさんが上演したものです。

その時にも大樹さんは関わってらして、元MAが主演をはった舞台を今年MADEが主演で上演する、というのが個人的にはめちゃくちゃ嬉しかったです。

ちなみに*pnish*の時は大樹さんがマルセルで、支配人はキャラメルボックスの岡田さんでした。見たかった……

それはさておき。

シチュエーションコメディって見ているこっちは面白いですが、演じる側としたらテンポが一度でも狂うとやや滑稽に映ってしまうし、緻密に計算された笑いを上手く盛り込めないとシーンとしてしまう……ドタバタしすぎると白けてしまう……結構難しいものだと思うんです。

そういった作品に、この二年間で役者として目覚め始めた申樹くんが主演として抜擢されるというのが、嬉しいなあと思いました。

 

 

さて物語。

下記はWBB公式サイトからの引用です。

17世紀初頭、フランス北部の港町に建つホテルにお忍び旅行にやってきた、ルイ13世直属の銃士隊の中でも剣豪として有名な三銃士のアトス、ポルトス、アラミス。

有名人がご宿泊! ! とあって支配人やベルボーイは大喜び。大層なおもてなしで大歓迎を受けるが、宿泊している事をおおっぴらにされたくない3人は戸惑い気味。それもそのはず。実はこの三銃士、真っ赤なニセ者! ! そこに銃士隊に憧れるダルタニャンが合流し、ニセ三銃士は大慌て! その一方では、よからぬ事を企む宿泊客も...。

1軒のホテルを舞台に、ニセ三銃士が繰り広げるドタバタコメディ!
“1人は皆の為に、皆は1人の為に"。

果たして3人は真の英雄になる事が出来るのか...

 

 

申樹くんが演じるのは主役のエディです。

いつもの強めのくせ毛をオレンジ色に染めた申樹くんは異国の少年のようでした。黒のジャケットに白黒ストライプのシャツ、黒のパンツ、黒のブーツ。

お金がない割にはちゃんといいものを着ています(笑)

ジャケットは黒でスタンドカラ―タイプ。胸の辺りに黒のツタ模様のようなブレードが飾られてる。裏地は間隔広めのボーダー柄。

パンツはポケットから膝辺りまでやはりツタ模様のような連続した飾りが入っていて、こちらは細いブレードではなくて刺繍なのかな?金っぽく見えました。

ブーツにパンツの裾をインしているのも格好良かったし、右腰に赤に黒の模様の入ったバンダナを下げていて、椅子に座る度にちょっと払う(女子がスカートのすそを払うみたいな感じ)をするのが可愛かったです。

あとはクロスの型に抜いたペンダントをしてました。ピアスなどの類はなし。

このビジュアルがまず良い。相当良い。

本当に異国感があるというか、いつもの申樹くんとは違うので、それも新鮮だし、MADEの中で一番カッコいい(by大河)と言われる申樹くんにめちゃくちゃ似合っていてわたしは初日に袖から出てきた申樹くんを見て、ぎゃーー!ってなって見る回数を増やしました。

マルセルのセリフじゃないですがやっぱりビジュアルも大事なんですよ……

役柄に合っているかどうかって大事ですよね……

 

本編としては前から申樹くんが言っている通り、コメディで笑えるお話です。

まず話はホテルのベルボーイと書き物をしている一人の男の会話から始まります。実はこの男はホテルの支配人ですが、ベルボーイにため口をきかれなめられてるし、客は入らないしでどうしたものかと悩んでいます。

席をはずしたところで、ホテルに入ってくる三人。目的は泊まることではなく有名人に成りすまして今日の食事とベッドを確保しようという魂胆です。エディ、マルセル、そしてレイモン(作中に呼ぶシーンは出てこないのですが)は有名な三銃士になりきることにします。中々名前を覚えられないレイモンと、三銃士が好きすぎて変にクオリティを求めるマルセルに不安はあるものの、エディは「飢えを凌ぐ為だよ!」となりきることに決めます。

最初は疑っていた支配人ですが、マルセルもといポルトスのなりきり具合に信じた様子で3人を無償で泊めてくれることになります。アトスになりきっているエディは芝居がかった低い声で、「あなた以外に誰にもだ!」と自分たちのことを誰にも話さないように約束させます。

しかし客にすぐチップを強請りため口で接客をするベルボーイに、支配人はバラしてしまいます。「ありえないんだけど!!!」とアトス(エディ)は怒り他の人にはばらさないようにと告げます。ベルボーイは尊敬する有名人がきたからと丁寧な言葉づかいで部屋へ案内するのでした。

その後、再び無人になったホテルに一組の男女が入ってきます。一人は明らかに妖しいロングコートの騎士、もう一人は騎士のような恰好をしていますが気の強そうな女性です。二人は密命を帯びてこの港町にやってきました。女性の方は綺麗な所に泊まりたいと不満を漏らしますが、男性の方は寝られればそれでいいとホテルを決めてしまいます。

暇だったはずのホテルは二組の宿泊客がやってきて途端ににぎやかになります。仕事を放棄して遊びに来た町長にまたポロっと三銃士が来たことをバラしてしまう支配人。慌てて口留めをしますが、これがのちに更なるドタバタ感を生み出すことに。

食事をとりに来た3人に「三銃士の方々の為に」と料理長が腕によりをかけた料理が振舞われます。一瞬喜んだ3人ですが、また支配人が喋ってしまったことに気付き、アトス(エディ)は支配人にくぎを刺しに行きます。

既に4人の人間が彼ら3人が三銃士であることを(偽物ではあるけれど)知ってしまい、心配になるアラミス(レイモン)ですが、とりあえず食事だと酒を飲み始めます。しかし突然ポルトス(マルセル)に向こうのテーブルで一人で飲むように言われるアトス(エディ)。アトスは真の酒好きなので一人で飲むというのが公式らしいのです。「行けアトス!」「行くんだアトス!」二人からせめ立てられて、一人隣のテーブルで食事をとります。

するとそこに後からやって来た女性の方……ミレディがやってきます。一緒に呑もう、と高いワインを振舞ってくれる強引な彼女と、アトス(エディ)が話を合わせていると、彼女はパリ育ちで三銃士を良く知っていると知ります。また、大事な書類を預かっておりそれを渡しに明日は船に乗るのだと書類を見せてきます。

彼女と話しているとぼろが出そうでまずいと焦るアトス(エディ)ですが、そこに運悪く支配人が何やら誤解をして近づいてきます。近づきたい気持ちは分かりますが抑えてくださいという支配人に、ミレディは怪訝な顔をします。「なにって、この方がさんじゅうしだということですよ!」自分は良いアドバイスをしたと思っている支配人はドヤっとした顔でいますが、アトス(エディ)はたまったものではありません。慌てて「さんじゅうし……つまり34歳なんだ!」と誤魔化します。しかしベルボーイとポルトス(マルセル)の会話で他の二人も「さんじゅうし」であることがバレ、どうにか全員が34歳で同級生であると何とか誤魔化すアトス(エディ)。

騒がしいホテルに帰って来たジュシャールは、大事な仕事の前にフラフラしているミレディをしかりつけますが、ミレディから実は元銃士隊の一人であることをバラされてしまいます。驚いたのはアトス(エディ)たち。本物の三銃士を良く知る人が二人もこのホテルに泊まっているのです。その場は何とか切り抜けましたが、明日にはすぐに出ようと決めて食事を再開します。

そこへ、怪我をした青年がホテルにやってきます。実はそれはエディの幼馴染ダルタニャンで、陰謀を阻止するため使者を追って三銃士と行動を共にしていることがわかります。しかし、三銃士は途中で囚われこの街には来ていないことをしりほっとするエディ。
その時についたとっさの嘘のせいで、エディ自身を知っているダルタニャンもホテルに泊まることに。接客をするアトス(エディ)に戸惑う支配人を「俺がやるからいい」とつい言ってしまい、ホテルのオーナーという嘘の上塗りをすることになってしまうアトス(エディ)。すっかり信じたダルタニャンは今度はゆっくり飲もう、と部屋へ戻ります。

翌日深酒をした影響ですっかり寝坊をしてしまったアトス(エディ)とアラミス(レイモン)。階下に降りると、何故か「歓迎!三銃士御一行様」と書いた垂れ幕や飾りが装飾されていて、驚く二人。そんな中ポルトス(マルセル)は記者を伴って嘘の武勇伝を語りながら散歩から帰ってきます。面倒なことになる前に逃げようとしますが、ジュシャールに垂れ幕を見られないようにしたり、”アトス”と”エディ”を行き来したりと、振り回されるエディ。更にはその垂れ幕は「大三銃士祭り」が開催されるからだと知り、朝早くにホテルを出たはずのダルタニャンも囚われた三銃士が逃げてホテルに来たと勘違いをし、戻ってきて大混乱。そこに3人を三銃士と信じている町長と、三銃士の顔を知っているジュシャール・ミレディも加わり、ついにエディ達3人が三銃士と名乗っていることをダルタニャンが知ってしまいます。

「何でそんな嘘をついたんだ!」と憤るダルタニャンに、「こいつが嘘をついている!」と開き直るエディ。支配人、町長、ベルボーイ、料理長はそれを信じダルタニャンを捕まえようとします。何かに感づいていたミレディはその捕獲に協力し、エディのことを「アトスさん」と呼びます。

実はジュシャールとミレディこそ、ダルタニャンが追っていた使者でした。明日の船でイギリスにわたり、フランスを危機に陥れようとしていたのです。自分たちを追っているダルタニャンを閉じ込めてしまえば、邪魔するものはもういません。嘘をついているエディ達には彼女達が出発することを止めることは出来ません。嘘がばれたらとんでもないことになることは分かっていたからです。

しかしレイモンが「このままの方がもっとまずいことになる」とミレディたちを止めることを提案します。ここで逃げおおせても、ダルタニャンや銃士隊からずっと逃げ続けることは出来ない、そしてフランスが危機に陥ったのが自分たちの嘘のせいだとばれたら、国賊として追われることでしょう。どうにか3人で止める策を考えますが中々上手くいきません。

もう出発する準備をしている二人を見て、レイモンが「ダメな人間は何やってもダメなんだ」と嘆く横で、「ダメな人間ならダメな人間なりの」策があるとエディは覚悟を決めます。「どうにか引き留めといてくれ」とレイモンに託し、ホテルの客室の方へ向かいます。残されたレイモンは、まだポルトスになり切っているマルセルとジュシャールに立ち向かいますが、すぐに腕を斬りつけられ、絶体絶命のピンチに。

そこへやってきたのはダルタニャンでした。エディは自分が裏切った相手であるダルタニャンを閉じ込めていた部屋を開けて彼にジュシャールたちを止めてもらおうとしたのです。ミレディは「自分で裏切っといて助けを求めるなんて恥ずかしくないの?」と言い放ちますが、「どうしようもねえ人間だから今更恥も外聞もねえ」と笑って見せるエディ。「最低の人間ね」とミレディは冷たく侮蔑の瞳で見つめますが、エディは「都合のいい方に流されていくそれが俺の生き方なんだから仕方ねえだろ」とそれを認めます。

ダルタニャンに「俺のことはあとでどうとでもしてくれ。今は尻ぬぐい頼む」とたくし、ジュシャールとダルタニャンの戦いが始まります。しかしそこにまだダルタニャンが偽物の銃士隊であると勘違いしたベルボーイと料理長、そして支配人が邪魔に入ります。偽三銃士である三人はそれに応戦しますが、ダルタニャンの隙を突いてジュシャールはダルタニャンの剣を奪い取ります。そして再び絶体絶命と思った瞬間、エディは剣の切っ先を突き付けられたダルタニャンの前に割り込み叫びました。

「勘弁してくれ!俺たちが悪かった!二度としないから!」

エディはジュシャールの前に土下座して、足に縋りつきながら命乞いをします。ミレディはそれにまた冷たい瞳を向け「クズね」と言いますが、エディはへれへらと笑い媚び諂って「見逃してくださいよ」と訴え続け、ジュシャールもやる気をそがれ見逃してもらいます。土下座して「ありがとうございます!!!!」と床に額をこすり付けるようおにして叫ぶエディ。

ダルタニャンはこんな侮辱はないと憤りますが、エディは「俺がせっかく命乞いしてやったのに無駄にすんなよ!」と怒り、「お前は諦めることを知らないから、このままだったら死んじまうよ」と諫めます。ダルタニャンの心意気は認めつつもここで死なせるわけにはいかない、そんな面持ちでエディは真っ直ぐダルタニャンを見ます。

「だから俺が行く」と二人を止めに行くつもりと明かします。それを聞いたレイモンとマルセルも、お前が行くなら行くよと危険な道と分かっていても同行することを決意します。知らぬ間に彼らには強い絆が出来ていたのです。

話はまとまり、船を燃やしてでもジュシャール・ミレディを止めようとする3人と、一緒に行くと言うダルタニャンの前に、ベルボーイがやってきます。手には昨晩アトス(エディ)が書いた銃士隊への入隊のための推薦状を持っていました。彼はやはりベルボーイの仕事が好きだからいけません、と。彼もまたこの一日で色々思う事があったようです。支配人にもきちんと敬語を話すようになりました。

エディはそんな様子に少し笑って、推薦状をレイモンに放り投げ、先を急ごうとしましたがそれを遮るようにレイモンが大声を上げます。皆で振り返ると彼の手の中にあったのは、ミレディが持っているはずのバッキンガム公宛の密書でした。実は昨晩ミレディと飲んでいた時、テーブルには密書と推薦状と二つの手紙か置いてあったのです。騒動で机の上に落ちた推薦状に気付かず、ベルボーイは密書の方を持って行ってしまっていたのでした。

これがあれば陰謀は暴ける、とダルタニャンは先を急ぐことにしました。エディに「また挑戦するつもりなら尋ねてこい」と銃士隊に誘う言葉を残して。3人は長い一日にようやく一息つきます。悪いことは出来ないね、笑いあっていると町長がやってきます。祭に顔を出してほしい、と。エディは支配人に「やるしかないんだろ?」と笑いかけます。支配人は実は割と序盤から彼らが偽物だと気付いていたのですが、ホテルの知名度アップの為にも嘘を貫き通してもらおうとしていたのです。食えない支配人にエディは笑いつつも、最後までやってやろうぜ、とポルトスとアラミスの名前を呼び、そして3人で「一人は皆の為に、皆は一人の為に」と誓い物語は終わります。

 

 

ここに至るまでエディこと申樹くんはめちゃくちゃ振り回されています(笑)

そしてそこに千秋楽までの間にアドリブも詰め込まれ、台詞量も多くて本当に圧倒されました。細かい動きもエディはめちゃくちゃ多いのです。
その書ききれない細かい動きとか面白いシーンもたくさんあるんですが、それはもう台本を起こするしかなくなるので止めておきます(笑)そこまで記憶力はない(笑)

でも本当ドタバタしていて面白い舞台でした。本当台詞のテンポが一つでも狂ってしまうと面白くなくなってしまう世界だと思うので、緻密な稽古が必要だったのではないかと思います。

 

しかしこの主人公であるエディはクズだと周りに言われるんですけど、本当どうしようもないクズとはまた全然違うような気がするんですよね。
エディは確かにちょっとクズなところもあるし、自分のことしか考えないし、実際そうな部分もあるけれど、そうふるまっている感じもしていて。
自分はクズだからクズな行動をしても良いと思っているというか、自分はクズだからこんな生き方なんだっていう殻を被っている感じはする。自己防衛みたいな感じで。
でも、結果的に自己を犠牲にすることで、周りを救っているんですよね。ミレディとジュシャールが「戦わずして勝つ」ということを言っていたんですけど、結果としてはエディもそうなったわけだし。

でもそれでも怪我をしたダルタニャンやレイモンを心配したり、優しさや強さを持っているなと思うので、この嘘を貫き通すことでエディは成長したんじゃないかなあと思います。結構好きなんだよねエディ。


突然ですがエディの好きな台詞TOP3!(ニュアンスですけど)
3位「クズ、そう!俺クズなんだ。だから、ね?相手にせずここは引いてくださいよ」

ジュシャールに命乞いをするシーンのセリフ。そこまでの声のトーンとは違ってへらへらした感じで媚び諂ってる感じが伝わるトーンで。

自分がジュシャール側だったら戦う気が失せるなって感じがして、この演技の感じいいなーと思いました。あと申樹くんが土下座してる……!ってなって、中々見れない姿なのでちょっとそれも萌えました(なぜ)


2位「あのくそ支配人……今度逢ったら、殺してしまうかもしれない……」

支配人が三銃士であることを黙っていられず危機的状況に追い込まれていくエディ達のシーンで、エディが渇いた笑いを見せながら言うんですけど、その言い方が絶妙にうまいなと……
 

1位「紹介状がなくてもあいつは銃士隊に入るし、紹介状があっても俺は銃士隊には入れない。結局は自分なんだよ」
この台詞は序盤のエディからしたらすごく成長した感じになってて、二人からもからかわれてるんですけど、カッコいいなーって単純に(笑)

ダルタニャンに劣等感みたいな悔しい気持ちは何だかんだでエディもあったと思うんですよね。自分に才がないことも気づいていただろうし。

でも再会して彼が夢に近づいていることを知ってまた焦って、自分との差に打ちのめされて。でも自分は自分で、彼にはなれないことも実感して、ようやく吹っ切れたのかなと思いました。

これ以外にも、ミレディに「そう!俺たち同、級、生~!!!」っていう所とか、ベルボーイに求められたチップのことわかんなくてこそこそと「チップって何だよ」ってレイモン(偽アラミス)に聞いてるところとか、当然ながら最後の「一人は皆のために、皆は一人のために!」の台詞とかも好きなんですけど。あとアラミスを覚えられないレイモンに対して、マルセルを見習え!っていうんだけど、すっかりポルトス化しているマルセルに「……前言撤回」っていうところとかも好き。
あと、名乗る時に椅子に足をガンって乗せて「アトス!」ってカッコつけて言うとこも良いよね~センター近くはいるとめちゃくちゃ眼力強いアトスの視線にめっちゃキュンとした……
「何サラッと俺の事酷評してんだよ!」「あー完全に一緒に飲む流れなんだ」「ちげぇちげぇ何勝手に脳内変換してんだよ!」とか……。
いやもう基本的にずっと申樹くんのエディが好きだったんですけど(笑)
 口の悪い申樹くんというのが新鮮だったので楽しかったなあ。


今年はMADEは個々に色々お仕事で活躍していて、稲葉さんも「トムとジェリー」で新たな役どころを見つけたと思うし、健翔さんは「桃山ビート・トライブ」で習っている日舞から生まれる美しい所作とアクロバットを見せてくれたし、大河くんは新たな挑戦としてタップをやった「SHOW BOY」があって。彼らの良さが出た作品にそれぞれ出演出来て、本当飛躍の年だったんじゃないかなと勝手に思っています。
申樹くんの演技を見ていると役作りについては自分でも考えるけど、演出の人や周りの人たちのアドバイスを聞きながら、素直に真面目に取り組んでいるんだなあという感じがして、好ましかったです
何だろう、独りよがりじゃない感じ。上手く言えないんですけど。
まだまだ粗削りだろうし、引き出しが少ない分、WBB公演をいつもご覧になっている方々や他の役者さんのファンの方からしたら、物足りないと思われたかもしれませんが……
でも千穐楽のコメントでも申樹くんが「右向いたら笑って、左向いたら怒って、っていう感情の起伏が難しかった」みたいなことを言っていて、本当それってとても難しくて、メリハリが上手くつけられるって大事だなーと思うので、とても。

それが分かって勉強もっとしたいって「真ん中に立ちたい」って言っている申樹くんが凄くキラキラして見えたし、「宝物にしたいとおもっていたのが、宝物になりました」って笑ってるの見たら、本当に楽しい時間だったんだろなあと自分のことみたいに嬉しかったです。

あと、前楽の挨拶から「MADEの福士申樹です」を入れてきたことが、個人的にはとても嬉しかったな。
そうすることで他の役者のファンの方々にも少しは知っていただくことが出来たのではないかと思います。天然っぷりというかどうにもならないおバカな所が露見してしまったとは思うんですけど……でもやっぱり知ってもらえるに越したことはない!と思うので(笑)

この辺りの話をすると『親か!』って言われるんですけど(笑)
基本申樹くんに対して自担と一緒で甘いので(笑)どうしても贔屓目では見てしまいますよね……可愛いから……


今回も佐野さんにはお世話になりました。今度は「うちの秋山大河がお世話になります!」(by申樹)ということで、大河くんがWWB公演に参加。
凄いなあと思いながらも、結局佐野さんが事務所辞められてからも何だかんだでめっちゃ見てるなって思いました(笑)
5月の日比谷イベントも超楽しかったもんな……
退所されてからもJr.が大変お世話になっていますが、これからも宜しくお願い致します……。そして町田くんともまた仲良くしてあげてください(笑)


とりあえず初日に見て申樹くんの顔面が良すぎて3→5公演に増えた「トラベルモード」ですが、本当に楽しかったです。
コメディも苦手な部類もあるんですが、こういうコメディは好きだな~~。
申樹くんの初主演舞台がこの作品で良かった!!!と思います。

WBBのお二人、そしてこの「トラベルモード」の素敵な出演者の皆様、関係者の皆様ありがとうございました!!!!

そして申樹くんえび座→ふゆパラというスケジュールの中で大変だったと思いますが、素敵な初主演舞台でした。お疲れさまでした。

 

 

……気付いたら9000字を超えてましたがほぼあらすじですね(笑)長いのにここまで目を通してくださりありがとうございました。

ちなみに、わたしはこんなブログを書いていますが、大河担です……(笑)