*きままなひとりごと*

ゆるりとすきなことを呟いています。

まっすぐ未来へ

ABKAI「SANEMORI」を見てきた話です。久しぶりに宮舘くんの話というか感想です。


まず、宮舘くんが歌舞伎の世界に足を踏み入れたことが嬉しい。ずっと滝沢歌舞伎に出演する宮舘くんの技術力に感心していたし、所作の美しさや滔々と語る姿も様になっていて、いつか大舞台で見てみたかった。なのでこれは単純に嬉しい。
そして阿部くんと二人での出演。これも嬉しかった。もう何年も前の話になってしまったけれど。阿部くんがお休みしていた後の少しぎこちない関係だった二人のことが、いつもちょっとだけ気になっていて。それはとっくに解消されていると思っていたけれど。
とにかく彼ら二人がこうして主従の役を演じるという点が楽しみだった。

さて当日。
Jr.枠では外れたので一般前の主催先行かな?それで取ったのはS席ではなくA席だったけど、発券したチケットは中二階の上手。
これがまぁ宮舘くんがよく見えた。ステージに近いから舞台上での立ち回りや台詞は見えるし聞き取りやすく、通路を通る演出でもほぼ見失うことなく見れて。(ちょっと手すりが邪魔したけど)
舞台上の上手奥は全く見えないけれど、宮舘くん的には問題なし。
ただ、事前に聞いて客席での立ち回りもしかしたら見えないかもしれないと思って、土曜日の夜のチケットを譲って頂き、一階後列でも見ることに。
これもまた見やすい。傾斜が程よくついているから見通しがいい。通路での演技もよく見える。しかも客席での立ち回りの時に宮舘くんの横顔を堪能出来る席。とてもかっこよくて、あぁこの人好きでよかったなぁとしみじみ思う。
嬉しかったんだよね。
ジャニーズしてない宮舘くんを見ることが出来て。アイドルしている彼が好きなんですけど、それだけじゃなくて、役者として立っている、というのを噛み締めていたらめちゃくちゃ嬉しくなって、テンション上がって、顔みたらちょっと泣いた(笑)
本当素敵だったな。


お話は歌舞伎の源平布引滝~義賢最期・実盛物語ですかね。
http://enmokudb.kabuki.ne.jp/repertoire/1785
そこに海老蔵さんがお手を加えられて、義賢の息子の義仲と小万の息子の太郎の語り部による話になったのかと。
歌舞伎を見るのは久しぶりでしたが、三味の音や太鼓などの附け打ちなど含めてとても面白い。
太郎が実の祖父を切る場面では、平馬返りも見ることが出来るし(首が落ちたかのように見せるもの)、義賢の死に様は仏倒れですかね?色々見られて嬉しい。
宮舘くんは義賢の息子の義仲、阿部くんは太郎を凛々しく若々しく演じていて、立ち回りに関しては宮舘くんしか見られなかったけど、本当かっこよかったし落ち着いてて素敵だった。
この二人の関係が面白く、太郎は義仲よりも7歳ほど年上だけど家臣として仕え、少し余裕のある様子。そして義仲の良き兄貴分という感じで時折冗談なのか本気なのかわからない話をしたりする。
一方義仲は生真面目で見たことの無い父を尊敬し、誰よりも先頭に立ち戦場に赴く強い男。けれど太郎には親しげでそして片腕として全幅の信頼を置いている。
彼らの語りでどうやって義仲が無事生まれ、源氏の旗印が手元に残ったのか。平氏の血を引いた太郎が何故義仲の家臣となりえたのかが分かり、そして最後はそのどちらにも関わることとなった実盛の最期が描かれる。
語り部のため台詞が多く、舞台や客席を移動して演技や立ち回りをすることがあるため、出番は要所要所であり見せ場もある。
個人的に二幕冒頭の義仲が見ぬ父に語りかける場面が好き。
義仲は舞台中央に正座しているんだけどその背後に、背を向けた太郎が守るように立っていて。その背中がかっこいい。義仲が亡き父への決意を語るところでは「よくぞ申された!」と太郎が彼に対して足元に頭をたれ、それに義仲が腕をとり二人で決意を新たにぐっと手を握り合う。
自分の片腕だと言う義仲と、生まれた時から彼の傍に仕えている太郎の絆が垣間見えて良い場面だった。
あとは闘うさなかに目で合図をしたり、最後の見栄の所で義仲の足元に控え刀を構える太郎とその肩に手を乗せる義仲とか。
可愛かったのは一幕最初の語りの時の、「利発な子だったと祖父がもうしておりました」「お前の話は聞いてない」みたいなやりとり。義仲にばっさり話を切られて、『えぇ?!』って少し驚いた顔してる太郎が可愛かった。
二幕の自分が斬ったのは実は実盛で、仇をうつという幼き日の約束を覚えていた実盛に胸を打たれる場面も、とても良かった。
その場面で義仲は大将だから一人床几に座ってるんだけど、その堂々たる佇まいにまた感動したりして。
立派な若武者二人だなぁとその後の立ち回りにも感動していた。
まぁ結局出てる場面みんな良かったんだけどね(笑)
宮舘くんの立ち回りや歌舞伎らしい言い回し、所作、堂々たる態度についてはいつも通り美しく、更に磨きがかかって最高だったし。阿部くんの低い声音や義仲より大人な態度振る舞い、立ち回り、見栄、こちらもとても良くて阿部くんの演技もまたちゃんと見たいなと思わせてくれるものだった。

また、海老蔵さんはもちろんのこと、小万と巴御前を演じた児太郎さんも素敵だった。
今回すごい舞台に二人で出演できて本当に良かった。これを見ることが出来て本当に嬉しかったし、幸せな時間だった。
デビュー前の二人のいい見納めになったし、最後としてこれで締められてわたしはとても満足です。
まだもう少し舞台は続くのでもしまだ見ていない方は是非彼らの勇姿をご覧下さい。





※この下はどうでもいい話です。担降りブログみたいになってしまった…(笑)


このブログを始めるよりも前、わたしは宮舘担でした。当時は河合担との掛け持ちでしたけど。
結局わたしは色々あって現在は秋山大河とMADEに落ち着いて、でもそれでもSnow Man6人が好きで宮舘くんが好きでした。だから彼らの単独横アリも行ったり、写真を買ったり、歌舞伎も見に行きました。
でも、今年の一月から、彼らを取り巻く環境が少しずつ変わっていって。
新メンバーの加入、9人でのコンサート、そしてデビュー。その事により宮舘くんの立ち位置は後方になった。6人の時とはちがうフォーメーション、歌割り。
彼らの見せるパフォーマンスや、動画でのやり取りや、雑誌での対談や、少年たちも含めて、9人の世界はわたしが勝手に求めていたものとは少しずつ離れていったような気がした。
この9人での未来を見たいと思わせるものではなくなってしまった。
きっと、彼らやファンは変わってないと言うと思う。確かにSnow Manが目指す未来はもしかしたら昔と変わってないのかもしれない、けれど。
多分、わたしは彼らの見せたいもの、伝えたいもののターゲットではないんだろうと思う。
わたしは舞台での素の姿が見えてしまうものが苦手だし、メンバー同士の不必要な絡みも好きじゃないし、下ネタやお笑いも無理で、という頭の固いオタクなので。
他にもいろいろ言いたいことはあるんですけど、それは飲み込みます。美味しくないけど。
一月以降、そんな中でも地に足をつけて、変わらない宮舘くんが好きだったけれど、どうしてもその環境で彼を見続けることが苦しくなってしまった。
わたしにとってはSnow Manのセンターはいつだって宮舘涼太だった。
彼が良い意味でずっと変わらないからこそ、デビューしたあとも、ずっと、先の未来を見ていたかった。
でもわたしは、いまのSnow Manを、彼らが作るものを見ることが出来ない。どうしても。
彼以外のメンバーを本当に嫌いになってしまう前に、彼のことを好きでいるうちに、離れるべきなんだと思います。
なのでこの宮舘くんと阿部くんの舞台で、彼を生で見るのは多分もうないと思います。
あ、でもまた宮舘くんの個人のお仕事が決まった時には見に行きたいな。あと阿部くんも。

宮舘くんを応援した時間はとても幸せだった。これからも真っ直ぐ未来へ続く道を彼が駆け上がるのを、少し離れたところで応援していきたいと思います。